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読書メモ「四月は君の嘘」

映画化で話題の作品だけど、

アニメがとにかく良かった!という友人に感化され、

まずは原作を読みました。なので感想メモ。

 

概要はこちらから

四月は君の嘘|月刊少年マガジン|講談社コミックプラス

 

幼い頃から天才ピアニストと言われてきたが、

母親の死をきっかけにピアノから遠ざかっていた有馬公正と、

破天荒な凄腕バイオリニスト、宮園かをり。

 

かをりのコンクールで無理やり伴奏を務めたことから、

公正はピアノへの情熱を取り戻し始める。

 

 

というのが大まかなストーリーで、

これに中学生ならではの恋やら進路の悩みなど、

あまじょっぱい、爽やか、でもツンとして辛い、

思春期特有のヒリヒリした感じが心にぐさぐさ突き刺さる。

 

読んでた時のBGMはこちら。

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四月は君の嘘』の原作およびアニメで使用された曲のプレイリストです。

めちゃめちゃ良いよ!!

 

実を言えば、かをりちゃんがどうなるかは知っていたので、

最終巻を読んだ後は、申し訳ないがそこまで泣けなかったけれど、

公正が母親の呪縛というか、母親の枷から解き放たれるシーンでボロ泣き。

 

今後、クライスラー聴いたら泣いちゃうじゃん…。

 

これは通報物ではというようなスパルタのレッスンを母親からずっと受けていた公正。

友達とは遊べないし、体はあざだらけ。寸分の狂いも許さず、楽譜通りに弾くよう強制する母親。

 

でも病気の母親のために、楽譜の指示ではなく、

自分の母親へ愛を込めた演奏をしたところ、罵倒されてしまい、

初めて母親に悪態をついてしまい、それが最後の会話になってしまう。

それが引き金となって、自分の演奏する音が聴こえないというスランプに陥るんですが、

この恐怖というか呪縛から抜け出すきっかけの曲、それが

母親が好きだったクライスラー「愛の悲しみ」。

 

www.youtube.com

 

親が厳しかったひとなら、ちょっとはわかるかと思うのですが、

子供の頃って親が強要してくるものが絶対的に正しいんだと刷り込まされるじゃないですか。

 

だから、親に逆らうのって、世界に歯向かうのに似てるんですよ。

そうじゃないのに。

全然、約束の時間を守らない人なんてごまんといるし、

汚い言葉を使っても、それが許される時だってある。

大学出て、東証一部上場企業に勤務しなければいけないとか。

それが全てじゃないんですよ。

 

 

でも、親は親で、これが子どものためだから…。みたいな。

公正の母親も、人前で子供に暴力奮う最低な人なのですが、

根底には残される公正への心配が募っているだけで、本当に不器用な愛し方だっただけで。

 

 

学校でもいいから、”愛し方”を学ぶなり、考える時間を私達は持つべきではと思う。

 

楽譜に従う演奏ではなく、自分の心をそのまま音で表す演奏法を身につけたとき、

ようやく公正は母親の幻想から解放されて、

自分の音楽の道を進もうと決心するわけで…。

 

マンガでボロ泣きしたのいつ以来?

坂道のアポロン』の仲直りシーン以来?

(そういえば、同じく青春!!ジャズマンガであるこちらも限りなくお薦め。私にビル・エヴァンズ教えてくれてありがとう。なぜだろう、こちらも主人公がピアニスト、黒髪メガネの優しすぎる少年という共通点が…)

www.noitamina-apollon.com

 

 

四月は君の嘘』は、公正の自立の物語で、

かをりちゃんはその公正の人生に大きな影響を与えて、春風のように過ぎ去った、

妖精さんのような、そんな存在。

最終話の手紙が…辛い。

 

ピアニストを目指すライバル達の話も面白くって、

この子達をもっと描いてくれても良かったのに…。読みますよ、全然。

 

 

これを読んでから、ピアノに向かう自分の姿勢が変わったような気がします。

こんな青春、味わってみたかった。

とにかくお薦めの名作です。

 

カヌレが無性に食べたくなりますので、読むときは手元にコーヒーと、カヌレを。

あとタマゴサンドも。

そしてBGMはちゃんと用意して、お読みください。

ちょっとでも音楽やってる人は読んでほしい!